何も考えないで料理をしたりして

こんなところでこんなことを書くのも大変なのですが、近頃わたしは「何も考えずに料理をする」ということにハマっております。

何も考えずに冷蔵庫を開け、何も考えずにもやしと豆腐を取り出し、何も考えずにもやしを洗い、豆腐の水を切り、なんて少しわたしの料理に対してのアテチュードは結構なところにして、とにかく炒め始めるわけですね。その後もなんとなく、ごま油をかけ、なんとなく卵を解いて流し込み、そこそこにかき混ぜると、それとなくいい料理に、まあ味なんて帳尻がいくらでも合わせられますから、出来てしまうわけです。

といってもやはり、失敗もするわけです。素麺を茹でたそばからスパゲティを茹で始めたら、それは流石に炭水化物の行き場を失いますから。まあそのくらいならざらにあるわけです。

 

何故そんなことをするんだ、なんてよく問われます。自分でも分かりません。何かで読んだことも、ましてやオススメの声を耳にしたこともありません。いうならば、それこそも何も考えずに始めたわけです。

 

しかし意外にもわたし自身の健康には影響しているようです。料理として食卓を彩る品数も増えましたし、外に出てゆっくり自然を眺める時間も増えました。主に川を眺めています。家の近くに大きな大きな川が流れていて、なんて書いたら特定されちゃいますかね、昔はなんて思わなかった川が自分にとって大切な場所となりました。

大きな川に渡した大きな橋を潜る瞬間なんてドキドキしていてもたってもいられません。なんでしょう、そういう瞬間が人生にあってもいいんだな、なんて思えるわけです。

今日の夕飯は何にしよう、なんて考えません。わたしは何も考えずに料理ができますし、なにより眺めていられる川がありますので。