おkと言えれば仲間

おk、なんて人生で使う日が来るなんて思ってもいたかったと、冬木はPCの前で思った。正確には思ってなかったわけではなく、その日まで使おうとも思っていたかった語彙を、ふと自らの指が丁寧にタイピングするところをみて、「思ってもなかった」ということ実感した。

職場ではそれを揶揄するものはいなかったし、なんなら連中は使って当たり前の環境ということもあり、その職場だから使ったということを冬木はすっかり忘れていた。忘れられるほどには仕事にもなれ、次のステップはどこかなと足元の確認をしている矢先だった。